7大総合商社ランキング2026|純利益・時価総額・年収・配当を比較

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総合商社7社の2026年3月期の純利益は、伊藤忠商事が9,003億円で首位、三井物産が8,340億円、三菱商事が8,005億円と続きます。一方、2027年3月期の会社予想では三菱商事が1兆1,000億円で首位です。終わった年度の実績と、これから達成を目指す予想は分けて比較する必要があります。

対象は三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、豊田通商、双日です。利益・ROE・営業キャッシュフローは2026年3月期の連結実績、利益予想・配当予想は2027年3月期第1四半期短信で公表された通期予想を使います。時価総額は2026年3月31日の期末比較であり、現在の相場ではありません。金額は億円へ換算して四捨五入しています。

純利益ランキング

2026年3月期の実績

比較するのは、親会社の所有者または当社株主に帰属する利益です。連結子会社の非支配株主に帰属する利益は含めません。売上高の順位ではなく、各社の株主に帰属する最終利益の規模を示します。

2026年3月期・連結実績(単位:億円)
順位会社純利益出典
1伊藤忠商事9,003決算短信
2三井物産8,340決算短信
3三菱商事8,005決算短信
4住友商事6,003決算短信
5丸紅5,439決算短信
6豊田通商3,705決算短信
7双日1,036決算短信

出典箇所は各社短信の「連結経営成績」です。対象期間は2025年4月1日から2026年3月31日まで。三井物産の前期実績9,003.42億円と、当期実績8,339.71億円を混同しないようにしています。

伊藤忠商事と三井物産の差は約663億円、三井物産と三菱商事の差は約335億円です。ただし、単年度の純利益には事業の継続収益だけでなく、資産売却や減損なども含まれます。この順位だけで、翌年度以降の成長率や株式の割安さまでは判断できません。

2027年3月期の会社予想

2027年3月期・連結会社予想(単位:億円、第1四半期短信掲載値)
順位会社純利益予想出典
1三菱商事11,000第1四半期短信
2伊藤忠商事9,500第1四半期短信
3三井物産9,200第1四半期短信
4住友商事6,300第1四半期短信
5丸紅5,800第1四半期短信
6豊田通商4,300第1四半期短信
7双日1,300第1四半期短信

対象期間は2026年4月1日から2027年3月31日までで、会社によって「2026年度」と表記される年度です。予想は実績ではなく、今後の決算発表などで修正されることがあります。上表の7社は、いずれも前期実績を上回る利益を予想しています。

ROEランキング

ROEは、株主に帰属する資本に対する利益の割合を示す指標です。利益の絶対額とは異なり、使っている資本の大きさも反映します。ここでは独自に再計算せず、各社の2026年3月期短信で公表された値を使います。

2026年3月期・各社開示ROE(単位:%)
順位会社ROE
1伊藤忠商事14.6
2丸紅13.6
3住友商事12.9
4豊田通商12.8
5三井物産10.2
6双日10.1
7三菱商事8.5

出典は純利益実績表に掲載した各社短信の「連結経営成績」です。丸紅は普通株主に帰属しない金額を除くなど、各社の算定注記に従っています。小数第1位までの開示値であり、僅差を過度に評価しない読み方が必要です。

丸紅は純利益の規模では5位ですが、ROEは2位です。これが利益規模と資本効率を分けて見る理由です。ただし、ROEは利益の変動に加えて自己株式取得などによる資本の変化でも動くため、上昇をそのまま事業の生産性向上と読み替えることはできません。

利益規模、資本効率、市場評価、働き方では上位企業が異なるため、定義と基準日をそろえ、単一の総合順位にしない比較方法

時価総額と株価の比較

時価総額は株価と発行済株式数から求める市場評価です。1株の株価が高い会社ほど企業全体の時価総額が大きいとは限りません。株式分割で株数と株価が変わるため、7社の株価だけをそのまま順位付けして企業規模を比べる方法も適切ではありません。

2026年3月31日の期末比較

同日の東証終値に、2026年3月末の発行済普通株式総数を掛けて算出しました。全社とも自己株式を含む基準です。自己株式を控除して計算する情報サービスとは金額が異なります。

2026年3月31日終値基準・独自算出。単位:時価総額は億円、終値は円、発行済株式総数は株。

順位会社時価総額終値発行済株式総数
1三菱商事214,2185,3174,028,926,353
2三井物産170,7055,9592,864,666,576
3伊藤忠商事156,4681,974.57,924,447,520
4丸紅93,3015,6181,660,758,361
5住友商事70,0205,7801,211,426,667
6豊田通商63,1995,9501,062,169,548
7双日12,8636,125210,000,000

終値の出典:JPX「2026年3月31日 株式相場表」(紙面1-42の双日、1-44の他6社)。株数は純利益実績表に掲載した各社2026年3月期決算短信の「期末発行済株式数(自己株式を含む)」です。JPXが公表した時価総額ではなく、終値×株数÷1億で計算しています。

住友商事は7月の1対4分割前の株価と株数です。3月末の株価へ分割後の株数を掛けると4倍に膨らむため、後日の株式分割・消却はこの表へ混ぜていません。期末時点では三菱商事が約21.4兆円で首位ですが、現在も同じ金額・順位であることを示すものではありません。

時価総額の比較には、同じ取引日の終値、株式分割・消却を反映した発行済株式数、自己株式を含むかどうかの統一が必要です。利益や純資産に対して市場評価がどの程度かを見る際は、PERやPBRと分けて確認します。

営業キャッシュフローランキング

営業キャッシュフローは、営業活動から実際にどれだけ現金が増減したかを示します。純利益と同じ数字にはなりません。現金を伴わない費用や、売掛金・在庫・買掛金などの運転資金の変動が含まれるためです。

2026年3月期・連結営業活動によるキャッシュフロー(単位:億円)
順位会社営業CF
1三菱商事14,900
2伊藤忠商事11,318
3三井物産9,529
4住友商事8,135
5丸紅5,354
6豊田通商4,612
7双日168

出典は純利益実績表に掲載した各社短信の「連結キャッシュ・フローの状況」です。各社が独自調整する基礎営業CF、実質営業CF、コア営業CFなどは、この表へ混ぜていません。

三菱商事は純利益3位に対して営業CF1位となり、順位が入れ替わります。どの会社も、単年度の営業CFの大小を恒常的な収益力と同一視するのではなく、決算資料の運転資金・納税などの増減説明と併せて読む必要があります。

制度会計キャッシュフローで実際の資金移動を確認し、各社独自指標で運転資金を調整した基礎的創出力を見る一方、算式の違いから直接順位にしない考え方

配当予想の比較

年間1株配当は、保有株数に対する受取額の計算に使う数値です。株価や株式分割の状況が異なるため、配当額の大きい順を「還元が手厚い順」とはしていません。

2027年3月期・年間1株配当の会社予想(単位:円)
会社年間配当予想株式分割の注記
三菱商事125短信記載の1株額
三井物産140短信記載の1株額
伊藤忠商事442026年1月の1対5分割後
住友商事402026年7月の1対4分割後
丸紅115短信記載の1株額
豊田通商125短信記載の1株額
双日180短信記載の1株額

出典は純利益予想表に掲載した各社第1四半期短信の「配当の状況」です。配当利回りを求める場合は、この年間予想額を同じ基準日の株価で割ります。配当予想は確約ではなく、会社の方針と予想修正も確認対象です。

平均年収ランキング

2026年3月期の有価証券報告書に記載された平均年間給与は、三菱商事の約2,110万円が7社で最も高く、三井物産、伊藤忠商事と続きます。

順位会社平均年収
1三菱商事約2,110万円
2三井物産約2,060万円
3伊藤忠商事約1,990万円
4住友商事約1,840万円
5丸紅約1,780万円
6豊田通商約1,420万円
7双日約1,260万円

出典:会社名のリンク先にある各社の2026年3月期有価証券報告書「従業員の状況」。提出会社単体の平均年間給与を10万円単位に四捨五入しています。賞与を含む在籍者の平均で、新卒社員やグループ全体の平均ではありません。対象者や手当の算入範囲は各社で異なります。

各社の年収をより詳しく知りたい方は、初任給や平均年齢、給与に含まれる賞与・手当の違いも整理した、こちらの記事をご覧ください。

新卒・キャリアの採用人数

各社の採用実績も、新卒とキャリアに分けて並べます。会社ごとの公表期間が異なるため、人数の多い順ではなく一覧で掲載しています。

各社本体の公表採用実績(単位:人)
会社・対象期間新卒キャリア
三菱商事
2025年度
13969
三井物産
2026年3月期
14267
伊藤忠商事
2025年度
15326
住友商事
2024年度
9864
丸紅
2026年3月期
10432
豊田通商
採用サイト表記2025年
7286
双日
2025年度
15319

出典:会社名のリンク先にある公式人事データ・採用情報。住友商事は2024年度、豊田通商は採用サイトの年表示で、同一期間の順位表ではありません。三菱商事はHuman Capital Report 2026の69人を採用しています(有価証券報告書では68人)。職種別の集計範囲も会社ごとに異なります。

過去の採用人数の推移や総合職・事務職などの区分まで知りたい方は、7社の採用データをまとめたこちらの記事をご覧ください。

ランキングの使い分け

利益規模は純利益、資本に対する収益はROE、営業活動による現金の増減は営業CFで確認します。同じ会社でも順位が変わるのは、測っている対象が違うためです。複数の順位を足し合わせた独自の「総合1位」は設定していません。

予想利益や配当を使う場合は、その後の会社発表による更新を確認してください。時点の異なる株価、前年度の利益、翌年度の配当予想を一つの実績表として扱わないことが、7社を比較する出発点になります。